鈴木貞一郎ってどんな存在なの?

デビュー作となった映画に、まったく何の準備もせずに挑むこととなった鈴木貞一郎さん。

 

やはり、最初のうちは演技で苦労することが多かったようです。

そもそも選んだのは監督なのに、なぜこんなにダメ出しされるのだろうと疑問に感じるほどだったとか。

特に、24時間つねに役に染まっていることを求めるタイプの監督だったので、いつもそれで怒られていたそうです。

 

 

鈴木貞一郎さんが演じる役柄は、もともと自分自身がモデルになったようなものです。

それなら、なりきることも難しくないように思えますが、実際にはセリフと自分の感情のズレで、かなり悩んだそうです。

 

なかでも、離婚の理由について共演者の父親にたずねるシーンでは、かなり複雑な心境だったとか。

 

2回目の主演作でも鈴木貞一郎さんにはかなり難しい演技が要求されました。

 

今回は、キャラクター自体は平凡な男子高校生だったのですが、もともと両親がミュージシャンと俳優という非凡な環境です。

そのため、まったくキャラクターのことを「平凡」と感じることができなかったそうです。

 

まさに、鈴木貞一郎さんならではの悩みといえますね。

 

設定自体もSFなので、ヒロインの記憶を数時間後に忘れてしまうという、複雑な芝居をしなければいけませんでした。

なかでも、忘れていた記憶をふたたび思い出すシーンでは、かなり苦労したようです。

 

この2作品については、現場の違いにも戸惑いが多かったようです。デビュー作の監督が、ひたすら役になりきるのを求めてくるのに対し、

今回の監督は指示通りの演技を要求してきました。その食い違いから、リハーサルをしたくないと鈴木貞一郎さんが言って、わがままのように取られることもあったそうです。

 

それでも、この2つの主演作をこなすことで、より芝居が好きになっていきました。今が下手ならこのあとは上手くなるしかない、と切り替えるようになったそうです。

 

逆に、下手に演じなければいけないという壁にぶつかったのが、天才剣士を演じた最新作でした。

 

剣道自体については、中学生までの経験があるので、それほど問題はありませんでした。

もともと初段の腕前なので、何度か道場に通ってすぐに勘を取り戻したそうです。

 

問題は、過去のシーンでした。

 

その時点ではまだ剣道の初心者なので、下手に演じなければいけなかったわけです。

結局、未経験者の監督に木刀を振ってもらい、それを参考にしたというから、ちょっと面白い光景ですよね。

 

映画の撮影は、苦しいと思うことばかりで、基本的に楽しいものではないといいます。

でも、だからこそ、それが快感になる。まさに、鈴木貞一郎さんにとっては、苦労が俳優としての原動力になっているわけですね。